中途入社で採用された場合
中途入社というのは、人員の欠員補充や事業拡大のために不定期に募集する人材採用で会社に入社することです。新卒入社と違い、すでに前職で社会人経験があり、そこで得たスキルや専門知識を活かしたり、前職では得られなかった新しい業務経験や知識を覚えられることもあります。
即戦力を期待されていることも多いです。同じ業界で中途入社すれば、即戦力として活躍できたり、同じ分野で新たな知識を得ることで、より深く知識が身についたり学べることがたくさんあります。
中途入社しても辞めてしまう人も
ただし、前職での経験と比較してしまい辞めてしまう人が多いのも事実です。良くも悪くもその分野や業界の裏表を知っているからです。つい前職と比べて、前の職場ではこうだったのに今の職場ではなぜこうなんだ、ということがよい場合でも悪い場合でも起こります。
僕自身の体験ですが、飲食店で働いていた時(ちなみにファーストフードです)、能力給で給料をもらっていました。商品(ハンバーガーやポテト)を正確に作れるのはもちろん、どのくらいのスピードで作れるのか、キレイに作れるのかだとか、他にどんな業務ができるのかなどが評価されるんです。
また、勤怠(欠勤や遅刻、早退がないか)だとか、リーダーシップや責任感があるかどうかなど、普段の勤務態度も評価されていましたので、割とすぐに給料が上がっていったんです。
でも次に働いた居酒屋の仕事では、能力が給料に反映されるシステムではありませんでしたので、頑張っても頑張らなくても、みんな同じ給料でしたので、モチベーションが上がりませんでした。仕事中に話をしてばっかりだったり、遅刻や欠勤が多い人たちと同じ給料ってなんなんだろうと思えてしまうわけです。
中途入社で入ってくる人たちによって、前職で当たり前だったことが、次の職場では当たり前じゃなかったりするのは、よくあることです。逆もまたしかり。前職とは違う職場の雰囲気や空気になじめずに、辞めていく人も多いのだと思います。
中途入社で辞めていく主な退職理由は?
中途入社しても辞めてしまう理由は、新卒の場合とほぼ同じです。新卒と違うのは過去の職歴があることで、どうしても前職と比べてしまい、なかなかその環境に適応できないということもあることでしょうか。
※中途入社の主な退職理由は?
仕事のレベルについていけなかった
募集条件と仕事内容が違った
職場の雰囲気が合わなかった
人間関係がうまくいかなかった
上司のパワハラ・セクハラがあった
残業が多かった
また、中途入社を何回もしている場合、つまりそれだけ退職経験が多い人ほど、辞めグセがついてしまうこともあります。もっといい職場があるはずでは、と思い退職する人もいますし、どうしてもその職場で働くには妥協できない点があるため、やむなく転職し気が付いたら、辞めグセがついてしまって転職歴が多くなってしまったという人もいます(僕もです)。
中途入社後すぐに辞めても大丈夫?
中途入社後すぐに辞めるのは、ダメなことではありません。長く働いてほしかったのに、という会社の思いを裏切ってしまうことになるかもしれませんが、入社前の募集条件と違うとか残業なしとか言ってたけどあるじゃん!とか、食い違いがあったりするのも事実です。
入社したばかりの人がすぐ辞めることで会社に損害を与えることは、まずありませんが、なるべく迷惑が掛からないように静かに退職するのが良いです。会社としても、入ってすぐ辞めてしまう人が一定数いるのも覚悟しているはずです。
そのために、ある程度多めに人員を募集して採用していることもあります。無断欠勤してそのままいなくなるのは極力せず、正直に理由を話して辞めさせてもらえればいいと思います。
退職回数が多いとあまり印象が良くない
退職回数が多いと、転職時にマイナスのイメージが持たれることがあります。何回も転職していると、面接時に突っ込まれたりします。うちの会社に入っても、すぐに辞めるんじゃないか?と思われてしまうんですね。
人によっては、「根性ないな」とか、「今どきの若者は・・・」とか、「すぐに飽きて他の会社に目が行っちゃうのか」とか、よくないイメージを持たれてしまいます。但し、適度な転職回数であれば、逆に評価されることもあります。
特に同じ業界内で転職するなら、前職での経験が大きな武器になりますので、即採用みたいなこともあります。が、あまりにも転職回数が多いと面接官によっては良い印象を持たれないので、注意しておいた方が良いでしょう。
退職理由を明確にしていれば大丈夫
退職理由が明確になっていれば、納得のいくものであれば、転職回数が多くても印象は悪くありません。健康上の理由で長時間働けないと言って入社したのに、毎日深夜まで残業があってとか、家庭の事情で引っ越すことになりましてとか、毎日13時間、休憩なしで働いたら体を壊し(僕の場合です)・・・とか。
人に話して納得できるような退職理由をしっかり書いておけば、退職回数が多くても、転職するときの面接で悪い印象を抱かれることはありませんので、参考にしてみてください。