自衛隊を辞めるのに退職代行が必要な理由
自衛隊は自由に退職できない?
一般的な企業の場合、退職するにあたって法的根拠となるのは民法や労働法、労働基準法などですが、自衛隊や公務員はちょっと特別です。
民間企業と違い特別法が適用されるため、退職するには法律上の手続きによる必要があるのです。
民間企業の場合は最後の手段として無断欠勤して音信不通になり、そのままバックれるということもできますが、公務員特に自衛隊員の場合はそう簡単ではないのです。
退職・退官するには所定の手続きを経なければならないため、基本的にバックレるということはできません。だからといって、一生その業務に従事しなければいけないなんてことはありません。退職の自由はもちろん認められています。
真正面から堂々と退職できない現実
何十回も転職しいろいろな職業を経験してきた僕ですが、さすがに自衛隊になったことはありません。
自衛隊になった友人や、かつて自衛隊で働いていた知り合いもいましたし、ホテルで働いていた頃に自衛隊の飲み会で接客サービスした経験があるくらいです。
イメージ通り体育会系の雰囲気でしたね。男性だらけでスタート時に用意したビール10ケースなんて、あっという間になくなるくらいの酒豪でした。
サービス終了時間ギリギリまで飲みまくる集団・・・大学時代の部活の飲み会みたいでしたね、本当に(笑)。
飲食店なんかも、お店にもよりますが割と体育会系の集団だったりします。なので、大体どんな雰囲気で働いているかもカンタンに想像できますね。
自衛隊の場合は、人間関係の悩みはもちろん、雰囲気が合わないとか、外泊などの制限があったりして、そのような生活がどうしても慣れないなんてことはよくあります。
で、真っ正直にそれが嫌なんで辞めたいですと言っても、「それが自衛隊ってもんだろ」の一言で無理やり諭されてしまったりします。なんていうかそういう雰囲気なんですよね。
悪気があるわけじゃないのかもしれませんが、根性なしとか、石の上にも3年だろーとか、そんな言葉でカンタンには辞めさせてくれないような、見えない圧があったりします。
だからこそ、ちゃんとした理由、やむを得ない理由などをちゃんと説明した上で了承をもらい、きれいな退職手続きしないと、なかなか辞められない現実があります。
そして気が付けば数ヶ月過ぎても退職できず、ずっとこのまま一生、自衛隊員として過ごすしかないかも・・・と追い詰められていくんです。
弁護士のいる退職代行業者に依頼するのが安全
自衛隊員が退職代行を使って退職しても法的な問題はありません。問題があるとすれば、無断欠勤してバックレるということくらいです。
ちゃんと退職の意思を伝えてもらい、手続きをふめば退職できます。通常は、退職代行を使えばそれ以降、一度も出勤することなく退職することができますが、自衛隊の場合、一部例外があります。
例えば、自由に出入りできない基地内に居住されている方については、上司との接触なしに退職することが不可能な場合があります。
退職代行を使って退職しても、出勤しなければいけない場合もあるのです。なので、下手に自分で強引に退職しようとせずに、第三者である退職代行業者に依頼して、確実に退職するのが望ましいです。
退職代行業者の中でも、依頼人の代理人として相手と自由に交渉できる弁護士のいる業者であることが理想です。
退職代行を使ってトラブルがあったら?
万一トラブルがあった場合、通常の退職代行業者なら何の権限もないので、何もできません。ただ相手に退職の意思を伝えるだけですから。
民間企業の場合なら、それでもまだ良いのですが、自衛隊の場合は特に退職代行業者を選ぶ必要があります。
万一トラブルがあった場合でも、自分を代理して相手と交渉してもらえる弁護士に依頼すれば、あらかじめ自分の言い分や要望などを伝えておけば、あとは極力なにもしなくても退職できるように手はずを整えてくれます。
弁護士は、依頼人に代わって自由に相手と交渉し代理人となる権限があります。退職の意思を伝えるだけでなく確実に退職手続きをするために、弁護士に依頼するのが良いです。