パワハラを理由に退職する
パワハラを理由に退職する
パワハラとはその会社の上位の権限を有する者が、下位のものに通常の業務の範囲を超えてた指示をしたり強要したりすることです。どんな会社にも1人くらいはパワハラ上司がいるものです。
僕もパワハラ上司の下で働いていたことがあるんですが、まず声がでかいんですよね。そして負けず嫌い。間違いを指摘するとムキになって、それはお前のせいだと言ってすぐに人のせいにしたり。自分の非を素直に認めない。そんな感じの人でした。
今度みんなでバスケやろうと思ってるから、近くの体育館使えるか調べて来いよとか、いい歳なのに彼女もいないのか、みんなの前で大声で言われてました。直接仕事に関係のないことをあーだこーだ、本当によく言われてましたね。かなりうざかったです。
ちなみに、バスケをやるにしても人数が集まらなかったので、やらずに終わるだろうと思っていたし(実際そうでした)、仕事をしならがら資格を取る勉強をしていたので、その当時は彼女とか作るつもりもありませんでした。
にもかかわらず、事情を説明しても逆切れされて、お前のことを思って言ってやっているんだぞみたいな態度で言われたのを今でもよく覚えています。
例僕のように業務と関係のないことを頼まれて返事をしなかったら、「今俺言ったよな?」とくどくど迫られるのもそうですし、彼女がいないとどーのこーのとか言うのも該当します(僕自身、何度も言われました)。また、
大勢の前で過度に叱責するような行為
些細なミスでおおげさに騒ぎ立て怒鳴る
業務時間内に終わらない量の仕事を押し付ける
最近では、退職を勧めてくる退職勧奨のパワハラというのもあります。会社側から辞めさせるのは極力避けたいため、会社都合による退職ではなく、自発的に辞めた=自己都合の退職にしたいがために、退職を勧めてくるような言動がそうです。
まずは身近な人に相談を
職場内にヘルプラインなどの相談連絡先があれば、そこに連絡して相談してみたり、別の上司に相談するとか、異動を申し立てるという方法もあります。が、うまく事が運ばないことが多いものです。
ヘルプラインに相談しても、話し合ってみたらどう?とか、極力かかわらないで仕事してみたら?など、あまり参考にならないことを言われたりします(僕の経験上ですが)。別の上司に相談しても言葉を濁されたり、個人の希望で異動がすぐ決まることも稀でしょう。
毎日我慢しながら仕事をするよりも、いっそ退職して新しい職場を見つけた方がてっとり早いものです。基本的に話し合って解決というのは難しいです。話し合いに応じるような性格ならば最初からパワハラにはなっていないですからね。
結局その上司のことを思うだけで、胸がキリキリ痛んだり、血尿が出たり、頭痛がするなどの身体的な影響が出始めたら要注意。その会社から一刻も早く辞めるというの最善の方法となります。
パワハラで退職するなら会社都合に
パワハラで退職する場合、一身上の都合だとか私情により退職という理由だと自己都合になります。自己都合による退職の場合、失業保険をもらえる時に3か月間の受給制限があります。
一方、会社都合で退職すると3ヶ月の制限なく、すぐに失業保険をもらうことができます。どうせ退職するなら自己都合ではなく、会社都合で辞めたほうが良いです。
ただ、会社としては会社都合による退職にはしたくありません。パワハラがあったことなど認めたくないからです。なので、自分で証拠を集める必要があります。例えば、ボイスレコーダーで記録に残したり、パワハラに遭っていることを第三者に証言してもらう必要がでてきます。
万一、退職するときに自己都合を強要されたら退職後に変更することも可能な場合もありますので、労働基準監督署やハローワークに問い合わせてみましょう。
弁護士のいる退職代行を利用する
一刻も早く退職したいなら、弁護士事務所もしくは弁護士のいる退職代行に相談・依頼すべきです。パワハラによる会社都合扱いの退職手続きはもちろん、未払い残業代の請求や有休消化だとか、慰謝料の請求できます。
これらをすべて日常業務をこなしながら一人でやるとなると、かなりキツイかと思います。もう、明日から会社に行きたくないと思っているのに、我慢しながらそんなことまで・・・と思いますよね。
一人で悩まずにまずはプロに相談した方がよいです。僕もそうですが、パワハラを受けているときに限らず、ブラック会社で働いているときの心理状態というのは、正常な判断ができません。
一種の洗脳状態にあるとさえ言えます。体力的・精神的に追い詰められていると、人というのはおかしな考えに陥ります。上司の言われるままに、会社の業務と関係のないことまでやったり、20時間近くも会社に居残ったり、ギャンブルに走って消費者金融にお金を借りたりしちゃうんですね(僕のことですが)。
自分の代わりに冷静に判断してくれる人、法律に詳しい人、平穏に退職手続きを代わりにやってくれる人に身を任せましょう。
パワハラ退職後の転職活動は?
退職経験があるなら、転職活動の面接のときに「前職はなぜ退職されたのですか?」と聞かれることがあると思います。特に隠す必要もないため、正直にパワハラにあったので、と回答して良いと思います。
一身上の都合や私情によりなどと濁してしまうと、かえって印象が良くありません。そして具体的にどんな環境にあったのか説明したほうが良いです。普通にハラスメントに当たるだろう内容ならば、退職した理由にも納得してくれます。
退職後でもパワハラで訴えることは可能
その会社にいる間は、辞める方法と転職先を決めておく必要があります。会社にいながらでは、あれもこれもと1人で全部やろうとするのは難しいと思います。ストレスで身体に異変が起きているなら、なおのことです。
なので、退職した後でも会社を訴えることもできるということを覚えていて欲しいです。転職する羽目になったけど、元はといえばパワハラ上司のせいだ!と後からはらわたが煮えくり返るほどに怒りがこみ上げることがあるかです(僕のことです)。
そのためにも、会社にいる間にできるだけ弁護士のいる退職代行業者や弁護士事務所に相談してみて、証拠となるものがあれば抑えていてください。
ボイスレコーダーによる音声だとか、一方的に○○時間も残業させれられたとう労働時間のデータ、こんなことをみんなの前で言われたという証人など、パワハラと認められる証拠があれば、後からでも訴えることは可能です。