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傷病手当の申請方法

 

 

傷病手当とは

 

傷病手当というのは病気やけがで仕事ができず会社を休んだ場合に、休業補償としてその間の給料を保証してもらえるお金のことです。病気やケガなど体調不良(健康上の理由)で働けない場合ってありますよね。

 

 

それで会社を休んだり一定期間休職したりする場合など、通常なら給料が発生しない場合でも、仕事を休んでてもお金がもらえるってことです。

 

 

会社を休めばだれでももらえるというわけではなく、受給資格・申請方法など条件が決まっており、健康保険の被保険者として加入していることが条件になります。

 

 

いつからもらえるかについては、病気やけがで会社を休んだ日が連続3日間あり、4日目以降休んだ場合に支給されます。3日間は待機期間と呼ばれていて、通常通り休んでも有給でやすんでも、土日祝日で休んでいても大丈夫です。

 

 

 

傷病手当金の金額はどのくらい?

 

実際に傷病手当はいくらもらえるのか知りたい人も多いと思います。大雑把に言えば月の給料(差し引かれる前の額面額)の3分の2くらい(約6割)になります。

 

 

例えば、給料が25万円もらっていた場合(社会保険などが差し引かれる前の金額です)、およそ17万円くらいが支給されることになります。傷病手当の計算については、正確な金額の計算方法があります。

 

 

ネット上のサイトには、金額を入力すれば計算してくれるツールもありますが、大体は3分の2程度と思っていもらって良いです。

 

 

1日当たりの金額:【支給開始日の以前12ヵ月間の各標準報酬月額を平均した額】÷30日×(2/3)

 

 

有給とどっちが得かというと、勤務実績にもよりますので一概には言えませんが、僕の場合は大体、有給休暇でもらえる金額と同じくらいでした。ちなみに有給と併用してもらうことはできません。

 

 

あくまで会社を休んだため、会社から十分な報酬がもらえない場合に支給されるものなので、有給がもらえるならば傷病手当は支給されません。

 

 

 

傷病手当金の支給日はいつ?

 

申請書を提出してから審査が行われます。審査に通れば支給の通知が送られてきますが、もらえない場合は不支給の通知が届きます。支給されることが決定した場合、申請書の手続きからおよそ1ヶ月ほどで指定の口座に振込まれます。

 

 

が、時間がかかると1ヶ月以上かかることもあります。そして振込日は平日の10日・20日・末日になります。実際いつ振り込まれるか支給日についての問い合わせは、協会けんぽの相談窓口で確認してみましょう。

 

 

手続きが遅いとすぐには振り込まれないですが、いつから何日から入金になるかは手続きの進捗次第となります。なるべく早めに手続きしておいた方が良いです。

 

 

 

傷病手当の支給期間はいつまで?

 

同一の傷病については、支給開始した日から最長1年6ヵ月間までもらえます。健康状態が回復し復職した場合、また同じ傷病で休職することもあると思います。

 

 

その場合は、最初の支給日から1年6ヶ月以内であれば再度、傷病手当を受給することができます。この場合、3日間の待機期間は不要となります。

 

 

また、復職したものの今度は別のけがや病気で働けなくなった場合は、また新たに待機期間の要件を満たせば、新たにまたそこから傷病手当を最長1年6ヶ月受給することができます。

 

 

ちなみに、傷病手当金と出産手当金の両方を受給資格がある場合、出産手当金のみが支給されますが、出産手当金の方が傷病手当金より低い場合は手続きすればその差額が支給されます。また、老齢年金が受けられるときは傷病手当は支給されません。

 

 

 

傷病手当は退職後ももらえる?

 

傷病手当金は退職した後でも申請すればもらえます。在職中に受給していたのであれば、退職後も継続してもらいきることができます。受給要件としては下記になります。

 

 

退職日の前日までに3日間連続で休んでいること
退職日に出勤していないこと
退職日までに継続して1年以上の健康保険の被保険者期間があること
退職日の段階で傷病手当を受給していること、あるいは受給できる条件を満たしていること

 

 

また、継続して受給するには退職後に通院することも必要です。健康保険の被保険者期間については、入社すぐの方は注意が必要になりますね。

 

 

それと退職後、保険証は会社に返却しなければいけませんが、国保に切り替えたり任意継続の手続きをする必要があります。扶養家族がいて保険証を使用している場合には注意が必要です。

 

 

傷病手当のもらい方については、退職後初回申請をする場合など申請方法の手続き手順が健保のホームページに記載があります。保険証番号わからないと申請手続きができないことにもなりますので、事前にコピーしておくと良いです。

 

 

 

傷病手当の申請方法

 

傷病手当金申請書というものに記入して会社に申請します。各会社の健康保険のホームページだったり、協会健保で書式がありますので、印刷してください。

 

 

申請書には書き方・記入例が載っていますが、記入ミスすると入金が遅れたり、最悪申請自体ができなくなりますので、注意が必要です。
申請用紙の記入欄には事業主欄、医師記入欄、申請者記入欄があります。

 

 

それぞれ事業主(会社)、病院の医師、申請者が記入する必要があります。病院に行って診断書などの必要書類を用意しなければいけない場合もありますので、余裕をもって手続きしてください。

 

 

申請手続きには期限もあります。病院⇒会社と記入を依頼する場合、期限やタイミングを間違えると傷病手当がもらえなくなる場合もあります。

 

 

特に診断書については医師の判断になりますので、診断書の発行に時間がかかる場合もありますので注意が必要です。ちなみに診断書の発行には料金が発生します。

 

 

会社負担ではなく自己負担となるので数千円程度の出費が必要です。申請書の提出先は基本会社ですが、退職後の場合は初回のみ会社に提出すれば、その後は保険組合を送り先にして郵送していけば大丈夫です。

 

 

 

傷病手当の不正受給はバレる?

 

傷病手当は病気やケガの為、働けない期間に事業主(会社)から十分な報酬・給料をもらえない場合に受給されるものです。なので、出勤している場合はもちろん支給されません。

 

 

有給や出産手当・障害年金をもらう期間も支給されませんが、傷病手当に比べて金額が低い場合は、手続きすれば差額が支給されることはありますので確認してみましょう。

 

 

そして、会社を休んでいる間にアルバイトやパートなどの副業をし、その間の給料をもらいつつも傷病手当も受給すると不正受給となります。

 

 

口座振替だと証拠が残るので現金手渡しで給料をもらっていても、後から発覚した場合、最悪刑事罰を課されることもあり得ますので止めましょう。

 

 

仕事ができる状態であるにもかかわらず副業をするとなると就業が困難であるという状態とは認められず傷病手当の受給資格が剥奪されます。どうせバレないでしょなどと安易に考えてはいけません。

 

 

 

 


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