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一般曹候補生は辞められない?

 

一般曹候補生を辞めることはできるが・・・

自衛隊員の中でも一般曹候補生というのは、非任期制のため任期がなく定年まで働く隊員たちのことです。通常の自衛隊候補生より昇級がはやくて、生涯もらえる給料も多いのが特長です。

 

 

その反面、自衛官候補生よりも退職しずらい傾向にあります。辞意を伝えても上官に承認されずらく、交渉するのが難航するケースも多々あります。

 

 

民間企業でいうところの正社員とか紹介予定派遣など、一定の役職や正社員になることを見込まれて入社した人のような感じですね。

 

 

こういった方は、将来会社の重要な戦力になることを期待されて入社して来た人、そのため他の社員とは業務上ちょっと違った待遇で働いている人などです。

 

 

会社の業務に、より貢献してもらうため任されている業務や給料、与えられる権限など、他の人と区別して業務に従事している方が一般的です。

 

 

そのため入社したものの、「やっぱ辞めます」なんて簡単に言われると、その人にかけてきたお金や時間が全て無駄になってしまいます。なので、会社側としても辞めて欲しくないですし辞めてしまわれたら採算が取れなくなる場合もあります。

 

 

一般曹候補生は定年まで働くことを前提として入隊しており、自衛官候補生より貰える給料が多いにもかかわらず、途中で退官すると任期制の自衛官候補生と変わらないですよね。

 

 

誰でも簡単に途中で退官できるとしてしまうと、給料だけ多くもらって途中で退官すりゃいいじゃん?なんて方も出てきてしまうでしょう。

 

 

 

 

 

退職する場合の現実

 

だからといって、一般陸曹候補生は一生辞められないというわけではありません。上官の承認を得て手続きを踏めば、ちゃんと退職することができます。

 

 

かといって、いつでも自由に退職できるかというとそうではないのが現実です。上記のように、一般陸曹候補生でありながら自由に退官させてしまうのは好ましくないのです。

 

 

なので、退官するにあたってどういった事情があるのか詳しく問われます。事情によってはすぐに退官できる人もいますが、中には一年以上も退職の意思を伝えているのに退職できないという人もいます。

 

 

 

通常の退職手続き

 

退職するには、辞意を伝え上官との面談をすることになります。班長⇒区隊長⇒中隊長⇒大隊長の順です。職種や場所などによって異なる場合があります。

 

 

大隊長との面談は省略されることもありますが、中隊長までの面談は必須です。その後は書類でのやりとりが、師団長や旅団長にあがります。

 

 

それに無事通過して、辞意を伝えてから晴れて退職するまでに、3ヶ月以上はかかります。

 

 

 

退職の引き止めはある?

 

任期のある自衛官と違い一般曹候補生が辞める場合、ほぼ100%引き止められます。それでも退職する強い意志と前向きな理由があれば、ちゃんと承認はされます。

 

 

なので、中途半端な覚悟で「とりあえず辞めたい」とか、生半可な理由だと退職の承認はされにくく、引き止められやすい結果になります。

 

 

班長⇒区隊長⇒中隊と、最低でも3人との面談に臨むのにあたって、正当な退職理由と前向きな目標、計画性のあるプランなどを話せば問題ないでしょう。

 

 

例)飲食業界に興味があり将来独立したい
すでに転職先の会社から内定をもらっている
退職した後は一人暮らしで住む部屋も決めている(あるいは実家に戻る)

 

 

などです。これがないと、そもそも退職の面談すらさせてもらえないです。面談をしても、強引な引き止めにあったり、上官までに話が通らなかったりします。

 

 

区隊長まで面談があったが、それ以降、なにも進展がない。引き止めにあっているのか、話が進んでいないのかはっきりしないというケースもあります。

 

 

 

管理職まで昇った会社を辞めた話

 

僕は自衛隊の入隊経験はありませんが、10年間勤めて管理職までなった会社を退職するときに伝えたのが「独立するため」です。一部の管理者には以前から伝えていたのですが、会社としては寝耳に水だったようで「なんで急に?」などと思われたのでしょう。

 

 

退職した後、具体的にどうするの?
ちゃんと計画はたててあるの?

 

 

みたいなことを問われました。あんたらに関係ないだろ、と思いましたが「もしかして疑われているのかな?」と感じました。管理職といっても良いことばかりではないですからね。上司と部下に挟まれて嫌なことの方が多いものです。この時、

 

 

「対人関係でストレスが溜まって・・・」
「会社の方針についていけなくて・・・
「あの人が嫌だから・・・」

 

 

などとネガティブな理由を言ってしまったら、引き止めにあっていたでしょう。すんなり退職を認めてくれなかったと思います。10年も勤めていれば、業務への貢献度もかなり大きくなってますからね。

 

 

会社としては辞められると困るわけで、引き止めることも当然します。でも、ちゃんとした理由があって、辞めた後の計画もお話しすると、会社も納得してくれました。

 

 

自力で辞める場合のポイント
・退職すべき正当な理由と計画が必要である
(※転職先が決まっているのか、退職後どこに住むのかなど、はっきりと答えられなければ承認はされにくいです。)
・班長、区隊長、中隊長、大隊長との面談がある
・都度、引き止められるが説得する必要がある
・退職できるまでに3ヶ月以上かかる

 

 

 

 

退職する場合の注意点

 

一般陸曹候補生に限った話ではありませんが、特に以下の点に注意する必要があります。

 

 

個人的な事情は認められにくい
住居や外泊の自由が制限されていたり、雰囲気が合わないなどと言うと「自衛隊ってそういうもんだから」と一蹴されてしまう可能性が高いです。もうちょっと、きちんとした理由を用意しておきましょう。

 

 

本当の理由ではなく建前を理由にすべき
退職したい本当の理由が上記のような個人的な感情からくるものなら、退職はほぼ認められません。やむを得ない事情や建前上の理由にするか、他にやりたいことが見つかり転職するためなどと伝えると良いです。

 

 

転職先を決めてから伝える
転職したいから辞めたいと伝えても、転職先が決まっていないと承認され難いです。転職先を決めるかどうかは本来、個人の自由ですが、これは自衛隊特有の風習みたいなものですね。転職先を先に見つけておけば承認されやすいです。

 

 

やむを得ない理由なら否認されにくい
個人的な理由ではなくて、退職しなければいけないやむを得ない事情があれば、無理に引き留められることもないでしょう。実は○○という職種を希望していたのですが、異動が叶わないのなら民間企業に転職したいですなど。自衛隊内での異動は簡単には認められませんからね。

 

 

 

最後の手段は退職代行

 

ここまでの流れで行けば、基本的には退職させてくれるはずです。しかし、中にはどうしても退職できない、話が進まない、辞意を伝えてから半年たってるけど何も起こらないなんてこともあります。

 

 

そういった時は、最後の手段として退職代行で辞めることを視野に入れておきましょう。人というのはメンタルがやられているときは、なかなか行動に移せません。

 

 

精神的に疲弊している人、肉体的に疲れている人、毎日がしんどい人。こういった状態って思考力というのが著しく低下しています。

 

 

人が洗脳されてしまう条件とよく似ているのですが、考える力が落ちていると何も行動できなくなり、段々それが普通になっていきます。

 

 

今の状態が普通なんだと思わせられてしまうんです。それでも辞めると行動に移すのって、かなり体力が必要になります。

 

 

自衛隊ではないですが、僕も力仕事で朝起きると体が起こせない状態になるまで働いたことがありますし、一日13時間の拘束で休憩なし、食事も与えられない職場もありました。

 

 

日々疲れて帰ってきて寝る、起きて仕事して帰って寝る、この繰り返しの生活で、どうにか転職先を探して、退職手続きをするのって、思った以上に、体力が必要です。

 

 

毎日の激務をこなすだけでも、いっぱいいっぱいなのに、退職するのに上官と3〜4人を説得させる強い意志と覚悟がなくてはなりません。

 

 

ちょっと自分には無理・・・と感じたら、退職手続きを人に頼むという手段も選択肢の一つに考えておきましょう。基本的には、転職先に決まっているのに退職させてくれないというのは、おかしな状況です。

 

 

転職先にも迷惑がかかることですし、通常はすんなり辞めさせてくれるはずです。こういった状況でも辞めさせてくれない、退職の話すら聞いてくれない状況ならば、どんな手段を使ってでも辞めるべきです。

 

 

退職代行を使うポイント
・心理的な負担が減る
・面談せずに辞める
・早く退職することができる

 

 

 

弁護士のいる退職代行業者に依頼する

 

真正面から退職手続きするのが理想ですが、自衛隊特に一般曹候補生の退職の現実を見ると、そう簡単には辞められない現実があります。そのため、最後の手段として退職代行業者を使うという選択肢があります。

 

 

退職代行業者の中にはいろいろな業者があります。通常は相手に退職の意思があることを伝えるだけのサービスなのですが、一般曹候補生の場合は弁護士のいる退職代行業者を選ぶのがおススメです。

 

 

弁護士は依頼人の代理人となり行動できる権限をもっています。相手と交渉することができるんですね。

 

 

退職するにあたって法的な問題があっても、同じ法律の専門家があなたに代わって退職までの手続きを代理にしてくれますので、とても安心です。

 

 

民間企業の場合なら、わざわざ弁護士のいる代行業者を使わなくてもスムーズに退職できる場合もありますが、自衛隊員、特に一般曹候補生の場合は弁護士のいる業者を選ぶのは必須と言えます。

 

 

 

 

 


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