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退職理由ランキング

 

退職理由と転職理由

 

転職するとき、入社する会社の面接で聞かれるのが転職理由もしくは前職の退職理由です。退職理由なんて言いたくない!と思う方も多いですが、質問された時のためにちゃんと事前に答えを用意しておきましょう

 

 

通常は退職理由も転職理由も同じものですが、転職先の入社面接などで質問される場合などの時では「退職理由はネガティブなもの」、それを「プラスに転換して動機にしたものが転職理由」という見方になります。

 

 

給料の低さや正当に評価されないから退職⇒キャリアアップするために転職することにしましたのような流れですね。

 

 

キャリアアップだけでは、ちょっとありきたりというか、よく使われる転職理由なので、ちょっと捻りを加えたほうがいいかもしれません。いずれにせよ、円満に退職している、前向きな理由で転職を決めたということを面接官に印象付けるとよいです。

 

 

 

退職理由「本音」ランキング

 

ここでは退職理由のランキングを記載します(ランキング順位は「リクナビNEXT」より)。表向きな建前上の退職理由ではなく、「本当はこれが嫌で辞めた!」という本音のランキングです。

 

 

退職理由1位 給与や福利厚生が良くない

 

給与が低いから、何年たっても給料が上がらないから退職する人は多いです。何年働いても給料が変わらない、上がったとしても数千円だけという会社は多いです。

 

 

それだけならまだしも、自分より後に入社してきた新人が自分と同じぐらいの給料だったら嫌ですよね・・・。給料が上がらない=適正に評価されていないということにもなります。

 

 

何年も勤めてこれしか上がらないんじゃ先が見えてるな・・・と思うわけです。上がらないだけではなく、逆に減らされることもあります。

 

 

会社の業績がよくなかったり、会社のトップや経営陣が変わった場合に起こったりします。給料が減額されるのは、もう完全に退職理由になります。

 

 

ぼく自身も給料を下げられた経験がありましたので、転職を考えたことがあります。また、福利厚生が充実していないのも退職理由によくあげられます。福利厚生の代表的なものは、下記の通りです。

 

 

通勤費・交通費
住宅・社宅・持家手当
健康診断・メンタルヘルスケア
育児休暇・介護休暇、育児施設補助
弔意見舞い金(結婚・出産、香典などの弔慰金など)

 

 

通勤費・交通費なんかは身近に感じると思います。給料と一緒に明細書の記載されていますよね。また、住宅手当もそうですし最近は育児休暇もよく話題にあがるようになりました。

 

 

上記の他にも、保養所、余暇施設やレクリエーション、資格取得、自己啓発の支援や個人年金の補助なんかもあります。共働きが当たり前になっている現在、育児休暇だとか育児施設があるのとないのとでは、働き方に大きな差がでてきます。

 

 

 

退職理由2位 職場の人間関係が良くない

 

人間関係(同僚・先輩・後輩などとうまくいかなかった)で退職したというのは、もうダントツの退職理由でしょう。通常、表立って「人間関係が嫌だからやめます」なんて言わないで辞める人が大半です。

 

 

これが本当の退職理由1位なのかもしれませんね。職場が変われば、人も変わります。ストレスで体調を崩したという人もいますし、悩み相談に多い理由もこれです。

 

 

もちろん僕もこれが原因で退職した仕事は1つや2つじゃありません。どうしてこんなにクソみたいな人間がこんなに多いのだろうと思わざるを得ません。

 

 

 

退職理由3位 休日や残業時間などの待遇が良くない

 

労働時間・環境が不満だったのもよく聞く話です。いわゆるブラック企業ってやつです。1日18時間労働だとか、残業が月200時間だとか、ありえない環境で働いている割には給料が少ないという・・・。

 

 

もはや何のために働いているのかわからなくなる状態まで追い込まれる人も少なくありません。僕自身、1日13時間、休憩なし、食事なし、立ちっぱなし、壁に寄りかかってもいけないなんて環境で働いていました。

 

 

ちなみに飲食店の正社員です。もはや労働ではなく、拷問か!って感じの職場でした。3ヶ月で辞めましたが・・・。

 

 

 

退職理由4位 仕事内容にやりがいを感じない

仕事内容が面白くなかった・やりがいを感じられず退職する人も多いです。特に若い人なんかは希望の職種に就いたものの、思っていたのと違う・・・なんて経験があるのではないでしょうか。

 

 

 

 

退職理由5位 会社に安定性、将来性がない

会社の経営方針や経営状況が変化したことで、未来が見えない会社にいるより転職して安定した会社で働きたいと願うのは当然です。僕も会社の経営が傾いて退職した経験があります。もっとも退職勧奨をもらって会社都合でやめたのですが・・・。

 

 

 

 

退職理由6位 仕事を正当に評価してもらえない

 

昇進・評価が不満というのもよくある退職理由の1つです。これがないと給料も上がりませんので、1位の給料が不満というのとリンクしています。

 

 

上の人間が自分の仕事のことを理解してくれている、あるいは上の人間も自分と同じ業務からスタートして昇格していったのであれば、自分の仕事の評価もちゃんとみてもらえるでしょう。

 

 

でも、他の部署から異動してきただけの上司だったり、現場業務をほとんど経験せずに昇格した上司なんかだと、適正に仕事の評価がされないというケースというのは、よくあります。

 

 

あー、わかってねーなこの人とか思えちゃうんですよね。どれだけ頑張って仕事をこなしても低い評価のままだとバカバカしくなります。

 

 

現場の状況も知らずに「仕事遅いんじゃないの〜?」とか、「ちゃんと○日までには終わらせてね」なんて軽いノリで言われてカチンときたことがあります。

 

 

お前何言ってるんだ?という気持ちを抑えつつ「こんな会社絶対辞めてやる」と強く思ったりします。現場を知らない人が上司では努力を正当に評価されません。

 

 

 

 

退職理由7位 経営理念や社風が合わない

 

経営理念・社風というか上司や経営者の仕事の仕方が合わないというのもよく聞きます。例えば、パソコンがあるのに、紙ベースの書類がたくさんあるなんて会社も珍しくありません。

 

 

情報を共有しないで、一人一人勝手に業務を進めていく職場や人によっていうことが違うなんて職場も、みなさん一度は経験してきてると思います。

 

 

傍で見ていて、ものすごく効率が悪い。こんな仕事の仕方でいいの?とか、そんなやり方してるから、いつまでも仕事が終わらないしミスも出るんだよ!と思うのですが、直そうとしないんですよね。

 

 

改善点を指摘しても、上の人間の頭が固くて話を聞こうともしません。何年も同じやり方でやってきたものだから、そこから抜け出せなくなっているのです。

 

 

ましてや、入社したての新人の考えに真剣に耳を傾けてくれる人も多くいるものではありません。そのまま何年も勤めていくうちに、諦めるようになり自分もその職場の色に染まってた・・・なんて経験もありました。

 

 

日本では海外と違って、その会社に長く勤め、それなりの役職に就いてからでないと強い発言権をもてない風潮があるという古い体質の会社が珍しくありません。

 

 

 

その他の退職理由

主な退職理由は上記で説明しましたが、他にも以下のような退職理由があります。

 

  • 職場環境が悪い
  • 希望の勤務地でない
  • 社長がワンマンだった
  • 雇用形態に満足できなかった
  • 仕事に対する責任がなく物足りなかった
  • 肉体的、精神的に健康を損ねた
  • 結婚・出産のため
  • 自分がやりたい仕事とは異なる内容だった・・・など

 

男女別で見ると、人間関係以外の理由による退職理由で多いのは、男性の場合は給与や残業代が支払われないなどの金銭面での不満、女性の場合は人手不足による多忙・業務過多などだそうです。

 

 

 

退職理由の上手な書き方

 

履歴書や職務経歴書にはどう書く?

履歴書や職務経歴書には「一身上の都合により退職」と書くのが一般的です(自己都合退職の場合)。あるいは、「家庭の事情により退職」だとか、「健康上の理由により退職」などです。

 

 

会社が倒産した、退職勧奨された、クビになったなどについては「会社都合により退職」でいいです。また、派遣や契約社員で働いていた場合は、「期間満了により退職」という書き方になります。

 

 

もっとも契約期間満了前に自分の意思で辞めた場合は、一身上の都合により退職(自己都合退職)になります。履歴書や職務経歴書に限らず、退職届なども書面に記入する際は全てこのような書き方で良いです。

 

 

 

退職理由の例文サンプル
履歴書・職務経歴書の場合

20XX年○月 一身上の都合により退職

 

 

退職届の場合

私儀このたび一身上の都合により20××年○月△日をもって退職いたします。

 

 

退職願の場合

私儀このたび一身上の都合により20××年○月△日をもって退職いたしたく、ここにお願い申し上げます。

 

 

 

 

退職理由は転職先の面接で聞かれる?

 

退職理由というのは転職先の面接官が気にするところの1つです。なぜ弊社を選んだのか、前職を辞めた理由についてお聞かせくださいなどと問われます。

 

 

僕個人の体験としては、ガンガン突っ込まれた面接官が1人だけいましたが、それ以外では、深く聞かれることはありませんでした。理由としては、ある程度履歴書に納得できる退職理由を書いていたことがあげられます。

 

 

派遣や契約社員などで働いていた経験が多いため、多くは「期間満了により退職」という書き方が多かったのです。もちろん、会社側から契約期間延長(更新)の申し出もありましたが、多くの場合は断ってきました。

 

 

また、直雇用のバイトやパートで働いていた場合も、「資格取得に専念するため退職」などという書き方をしていました。ただ、どうしても人間関係や労働環境、給料の少なさが原因で辞めた場合は「一身上の都合都合により」という記載です。

 

 

履歴書や職務経歴書・退職届にはこのような書き方でも良いですが、転職先の面接官に質問された場合には、きちんと理由を伝える必要がありますので答えられるようにしておきましょう。

 

 

 

 

退職理由の上手な伝え方

 

さて、書面では一身上の都合とか会社の都合により退職なんてことは書けますが、実際にどうして辞めたの?と聞かれるシーンはよくあります。

 

 

退職理由が、家庭の事情(家庭との両立、親の介護)や、健康状態(肉体的、精神的に健康を損ねた)、結婚・出産などの場合は、そのまま伝えればいいと思います。

 

 

但し、転職するにあたって退職理由となる原因が解消されていることが条件となります。親の介護の場合なら、兄弟が親の面倒を見てくれることになっただとか、健康状態の場合なら、病気・身体の異常が治ったことを示す必要があります。

 

 

それ以外の理由で退職した場合、無難な回答としては「キャリアップしたかった」というのがよく使用されます。退職理由ランキング1位:給与や福利厚生が良くない、4位:仕事内容にやりがいを感じない、6位:仕事を正当に評価してもらえないなどは、よく当てはまると思います。

 

 

 

 

また、3位:休日や残業時間などの待遇が良くない、5位:会社に安定性、将来性がないなども、広い視点から見ればキャリアップするための退職理由にもなります。

 

 

ただ、キャリアップしたいというのは、よく使われるフレーズでもあります。面接マニュアルの鉄板テンプレートかもしれませんね。面接官の方も、よく使われる「キャリアアップしたい」というのは聞き慣れているという人もいるでしょう。

 

 

僕個人の体験から言えば、キャリアアップしたいの後に、ある程度自分の本音を伝えるというのが大事です。実は前の会社では、○○で正当に評価がもらえず、そのためいつまでも昇給がなく給料が低いままだったので・・・などと正直に話すことです。

 

 

退職理由=悪いイメージを持っている人もいるかもしれませんが、必ずしもそうではありません。前職では自分に合わないところがあったので、転職するという選択は決して間違っていることではありません。

 

 

逆に転職先の会社でも、給料が低いままだったりだとか、希望していた職種ではない可能性もあるわけです。求人募集の内容通りに、希望する仕事をしたかったので転職したいと思うようになった。

 

 

転職先ではそんなことのないように、面接時にもはっきりと自分の意思を伝えることが大事です。僕のように勤務時間・賃金などが労働契約締結時に明示されたものと大幅に違っていたことが原因で退職したなら、逆に堂々と言ってもいいと思います。

 

 

退職理由ランキングの、7位:職場環境が悪い、9位:希望の勤務地でないなどもこれに該当します。

 

 

 

 

これらの反面、ランキング2位の職場の人間関係が良くないのを理由に退職した場合は、正直に理由を話すのは良くないです。人間関係で前の会社を辞めた人が、次の会社でも人間関係が嫌になったら、また辞めるんじゃないのか?なんて思われるからです。

 

 

社長や上司がワンマンだっただとか、社風や仕事の仕方が合わなかったというのも、同様に考えられます。この部分は実際に、その会社で働いてみないとわからないものです。

 

 

職場の雰囲気だとか、社長や上司がどういう人間かなんて事前にわかるわけがないですもんね。なので、これらが理由で前職を退職しているなら、正直に退職理由を言うべきではないでしょう。

 

 

 

 

退職理由で嘘をつくのはあり?

 

前述したとおり、転職先の会社で正直に退職理由を話さない方が良い場合もあります。結婚・出産、体調不良や引っ越しなどが退職理由なら良いですが、人間関係なんかはNGですね。

 

 

結論から言えば退職理由で、ある程度の嘘をつくのはありだと思っています。自分の病気なんかは(うつ病だとか)、すぐばれてしまうこともありますので、家庭の事情なんかで済ませられれば良いと思います。

 

 

どういった事情かするかは個人の判断にお任せしますが、僕が言えるのは退職理由すべてがキレイなものじゃないのが現実だということです。

 

 

それをふまえて話の分かる面接官なら苦労はしませんが、中には執拗に退職理由をつついてくる失礼な面接官も中にはいます。今のご時世、転職できる機会も恵まれているわけではありませんので、前職を辞めた理由と同じ理由で退職しないように志望の動機を伝えるのは大事です。

 

 

参考までによく使われる、おすすめの退職理由(嘘)を掲載しておきます。

 

  • 親の介護
  • 故郷に帰省
  • 他にやりたいことがある
  • キャリアアップ
  • 留学
  • 家庭の事情など

 

 

退職理由がパワハラの場合

 

パワハラが理由で退職した場合で、それを伝えなければいけない時は、ちょっと注意が必要です。個人的にパワハラを受けていたのではなく、そういう雰囲気の職場であったという伝え方をするのがポイントです。

 

 

詳細な事情を知らない人間にパワハラがあったので退職したとだけ言うと、本人に何かしらの原因があったのではと思われてしまうからです。

 

 

能力が低く業務の生産性が低かっただとか、仕事に対する意識が高くなかったのではないか、本人側にも普段の素行に問題があったのではないかと余計な憶測がされてしまうことにもなります。

 

 

あくまで、自分以外の周りのスタッフも同様の仕打ちを受けており、職場全体の風潮であったと印象付けるようにしましょう。それをきっかけに、今までやってみたかった職種に挑戦してみたかったなどとつなげると、パワハラが主な退職理由ではないという印象に変わります。


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