退職検討の理由第1位はコロナ
退職検討者の約6割はコロナが原因
現在、退職を検討している会社員にアンケートをとったところ、退職検討者の6割がコロナウイルスが原因であることがわかりました。以前までは退職検討の理由は、給与や待遇、人間関係が大半を占めていました。
しかし、緊急事態宣言をうけて、コロナを原因とした退職者が増えているということです。営業自粛や時短営業などで会社の業績が低くなっているのに伴い、収入や会社からの待遇について見直しされてきました。
日本労働調査組合のアンケートより抜粋
コロナの影響を受けやすい業種は?
夜20時までの時短営業や酒類販売の制限、外出自粛による客不足など、もろに影響を受けています。
そもそも人と接するのがお仕事なのでコロナによる影響は大です。また、ナイトワークの場合は時短影響はもちろん、外出自粛の影響で客不足が深刻です。
外出自粛、旅行や不要不急の外出が叫ばれており、コロナによる影響は大です。
従業員同士あるいはお客さんとの接触が多い職種のため影響を受けます。また、人手不足の業界でもある為、求人案件は多いです。
直接人と接触する機会が多いので、影響を受けます。但し、通信教育が可能な現場では影響を受けずに業務ができます。
クラスター発生の可能性あり。従業員同士で密になるため、仕切り・パーテーションは必須。コロナの影響を受けるもののテレワークにも対応しやすい職種です。
従業員とお客さんが接する機会は多くはないものの、お客さん同士が密になる傾向あり。また、休業・時短営業など影響は受けやすいです。
従業員とお客さんが同じ空間にいますが、必ずしも不特定多数の人が密になるわけではありません。影響は受けやすいですが、仕切り・パーテーションなどで対策することは可能です。
大規模な引越し以外は、ほとんど少人数で行う業務です。従業員同士の接触も、マスク、フェイスガードなどで対策しやすいですし、営業してもらわないと困る職種でもあります。
従業員同士の接触が多い職種です。オフィスワークと違って仕切り・パーテーションで完全対応できるわけではないので、影響は受けやすいです。
従業員が同士の接触がありますが、少人数にとどまることが多いです。ドライバーの場合、運送中は基本1人なので、それほど影響はうけないです。
ご存知の通りコンビニ・スーパーは通常営業しており、こういった場合でも潰れません。お客さんとの接触も仕切り・パーテーションなどで対策することは可能です。
雇用形態による待遇の格差も
コロナ禍による不況で雇用形態による待遇の差も一気に露呈しましたね。業績不振に陥いった場合、一番待遇の低いパート・アルバイトなんかは真っ先に影響を受けます。やむなく解雇したりリストラされた従業員も多いです。
派遣社員も同様、雇用の継続ができないと雇い止めや派遣切りがなされます。当然ですが、正社員が一番待遇が良いです。営業自粛で会社を休んだり自宅待機をしていても休業補償がされますし、時間差出勤にもします。
会社によっては、正社員は自宅待機、派遣社員は出社などと、露骨に非正規雇用との待遇の差を設ける会社もあります。やはり、なんだかんだこういう時に一番待遇が良いのが正社員です。ボーナスももらえますしね。
退職をする場合の心配事は?
もし仮に退職をする場合、多くの人が懸念しているのが収入への不安と転職先が見つかるかどうかへの心配です。
日本労働調査組合のアンケートより抜粋
コロナの影響を受けやすい職種の場合、転職しても収入アップには繋がりません。例えば、宿泊・ホテル業界や飲食、接客業界へ転職しても、休業・時短営業などで思うような収入が得られないでしょう。
また、未経験の分野に挑戦する人にとっては大きなリスクでもあります。転職したからといって必ずしも収入アップ・キャリアアップに繋がるとは限りません。今の会社に勤め続けていた方が良い場合もあります。
それ以前に、転職先が見つかるか不安を抱えている人が多いです。コロナ禍による不況で、一部の会社以外はどこも業績が低迷しており、就職・転職がしにくい状況でもあります。
人手不足の業界を狙う
コロナの影響で人手不足が深刻な業界があります。医療・介護・福祉業界などです。特に医療業界(看護師)の人手不足が深刻になっています。患者さんからのコロナ感染のリスクも受けますので離職者も多く、どの病院・施設でも看護師の人手が不足しています。
通信業界を狙う
コロナ禍においても業績を上げている業界があります。テレワークやZOOMを使ったテレビ会議などで利用する通信業界ですね。人と直接会わずにやり取りできるため、コロナによる感染リスクがありません。
現在どこの会社でもZOOMによるテレビ会議やテレワークを取り入れています。この分野は売り上げも好調で今後もますます伸びるでしょう。コロナ感染のリスクがゼロにならない限り、この先も需要のある分野です。
社会的需要の高い業界を狙う
警備・清掃・公務員などは社会生活上なくてはならない業界です。コロナ禍でも仕事はなくなりませんし常にニーズがあります。感染リスクの少ない業種・職場であれば検討してみましょう。
転職先を見つけるポイント
転職先を見つけるにあたり、ポイントを絞って探す必要があります。むやみやたらに転職先を探したところで、給料が上がらないどころか下手すれば収入ダウンし元の会社の方が良かったなんて事にもなりかねませんん。
コロナウイルスによる影響で人と接種する機会の多い職種なのかどうか、テレワークが導入できる業種なのかなど見極めなくてはなりません。
@時間差通勤、時短営業はあるか?
A休業補償などの待遇はあるか?
Bテレワークができるか?
@時間差通勤、時短営業についてですが、ほぼどこの会社でもあるはずです。密にならないように、早番(例:9時出勤など)と遅番(例:11時出勤など)を分けているかどうか確認してみましょう。
Aの休業補償についてですが、これは会社によります。時短営業にともない出勤人数を減らせば、無駄に休みの多い従業員が増えます。休みがやたら多いと、通常はその分給料が出ませんが出勤扱いにするなどして、有給と同じように給料を発生させるような待遇が整備されているかですね。
これは雇用形態にもよってきます。正社員・正職員などの正規雇用の場合だと、そのような待遇がされることもありますが、非正規雇用だとなかなかありません。休業保証という待遇があるか確認してみて下さい。
Bテレワークができるかについては、完全に職種によりますね。接客・販売などは通常不可です。パソコン操作ですべて完結できるものではありません。業種にもよりますが事務系・受発信業務などPCを使う職種だと多くがテレワークに対応しているはずです。
会社に出勤しなくても自宅にいながら仕事ができる職種であるのが理想です。医療・看護・介護のお仕事と違ってウイルス感染のリスクは
なくなりますからね。
未経験者のオフィスワークは注意!
今までパソコンを使った仕事をしてないくて、今回初めてオフィスワークに転職してみたいと思っている方はちょっと注意が必要です。オフィスワークの場合、覚える知識量が膨大なものになります。接客・販売・飲食・宿泊などとは比べ物にならないくらい業務知識の習得が必要です。
会社ごとにオリジナルの入力システムを使っていますので、それを覚えるだけでも一苦労なのに、そこに業務知識が上乗せされます。飲食・接客販売などで覚える知識を10とすれば、オフィスワークの場合7〜80くらいになります(一部を除いて)。
なので、未経験からオフィスワークを始める場合は自分にできそうかどうかも見極めて下さいね。僕も初めてオフィスワークに転職したときは挫折してしまいました。教え方も良くはなかったと思いますが、それでも苦労したのを覚えています。
慣れないオフィスワークをするより、自分がある程度知っている業種を選ぶ選択もありますので、よく検討してみて下さい。あくまでコロナが騒がれている期間に限っての話です。コロナが収まれば例え転職に失敗しても、すぐ次を探せばいいだけですからね。
転職が先か退職が先か
こちらもアンケートでは先に転職先を探してから辞めるという人が多数派でした。転職する際の心配が、転職先がみつかるかどうかですからね。特にこのご時世、なかなか転職先がみつからないのはもっともです。
まぁ、コロナが収まるまで転職はしない方がいいという考えもありますが、それはさておき転職と退職どちらを先にすべきかですね。
@収入が途切れない
A転職先をゆっくり選べる
転職先を先に探す場合のデメリット
@会社にバレると良くないことも
Aすぐ面接に行けない
@転職活動に専念できる
A失業保険を受給できる
退職してから転職先を探す場合のデメリット
@収入が途絶える
Aお金が尽きるまでに転職先を決めなければいけない
これについてはそれぞれ一長一短がありますので、ご自身の状況により決めてみて下さい。詳しくは別のページで解説していますので、参照してみて下さいね。
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