仕事辞めたいけど転職できる?
仕事辞めたいけど禍で転職できるの?
仕事を辞めたいのはやまやまだけど、次の仕事・再就職先が見つかるか不安だというのが大方の考えです。新型ウイルスの影響で倒産した会社は1つや2つではありません。
時短営業、時間差出勤、オンライン会議やテレワークが導入されたものの、そういったものを導入できない接客業、ホテル・サービス業、アパレル関係などの職種では会社経営が危機にされされています。
不況に伴い転職市場も冷え切っており、簡単に次の就職先が見つけられず辞めたいけれどやめられないというのが現状です。
求人数は昨年よりも3割減
売上げ減少、企業の経常利益が落ち込む中、倒産が相次いだ業種もあり、今のところ求人市場は少ないです。人を雇う余裕もなく経営が傾かないよう現状維持している企業や雇い止め、早期退職者の募集、非正規雇用の雇用打ち切りなどで求人数そのものが減っています。
業界や職種によっては需要がある仕事も
但し、すべての企業が人材募集していないわけではなく一部の業界や職種によっては需要のある仕事もあります。インターネット関連の広告業種、IT技術者、研究開発、コンサルタントやマーケティングなどは大幅に伸びました。
自宅にいる時間が増えた今、ユーチューブなどの動画広告を始めとした広告分野では一気に需要が伸びました。人と接しないところで利用が伸びるパソコン、スマホ利用者をターゲットにした通信業界です。
前から需要の高い土木・建築業界も求人数が増えています。東京オリンピックやパラリンピック関連の施設・関連設備の建築・施工に伴う需要の急増で求人数も多いです。
企業側は即戦力が欲しい
但し、企業側も人材育成や業務研修に注ぎ込む時間やお金の余裕が決してあるわけではありません。求められているのは採用後すぐに現場で活躍できる人材、経験者の中途採用が以前より強くなってきています。
派遣やパートなどでしか働いてなくても、経験やスキルがあれば正社員登用されやすい傾向にあります。逆に新卒者に対しては、スキルや実務経験、実績がなければ転職活動は厳しいと言えるでしょう。
仕事が急変し退職希望者が急増!
新型ウイルスの影響で、多くの人の仕事の仕方に急激な変化があったと思います。緊急事態宣言を受けて時短営業やそれに伴う在宅勤務、テレワークの導入やオンライン会議、休憩室の利用制限なんかもあります。
労働時間そのものも制限され、週休2日から週休3日など休みが多くなったり自宅待機にシフトした方もいます。休業手当が保障されるなら良いものの、特にそのような手当もなく単に休日だけ増えただけというケースが多く、それだけ月の給料も減ったという声が多くあがりました。
ニュースでもやっていましたが、前月20万円近くもらっていた給料が10万円以下になったとか、収入減になってしまった方が数多くいます。アルバイトでも生活の収入源として当てにしていた方は大打撃だったと思います。
そして、手の消毒やマスクの着用、出勤時間に時差を設ける時差出勤や密にならないように、人と人とを一定の距離を保って業務をしたり、客席も収容人数を減らして隣同士の距離を一定程度離さなければいけなくなりました。
感染が怖くて仕事を辞めたい!
また、感染する可能性のある職場で働いている人たちから、今すぐにでも辞めたいという声のある職種もあります。常にウイルス感染の脅威に晒されている看護師などの医療従事者や、直接人と接する機会の多いスーパーの店員、ホテル・接客サービス、飲食業界で働く人たちです。
特に看護師の退職事情は深刻です。ウイルス感染者と直に接触する機会がある上に、他の患者さんにも移してしまうリスクがあるからです。どれだけ策をしても感染するリスクはゼロではないため、日々ウイルス感染に怯えながら業務をこなしてくれています。
その上、現場では患者から「移るから近寄るな!」などと心ない言葉を浴びせられ精神を病んでしまう看護師も多くいます。それでも仕事を辞めるに辞められない現場の事情。
一刻も早く退職したいのに、現場の人手が不足し過ぎて、とてもじゃないけど辞められる雰囲気ではないようです。感染するリスクを冒してまで仕事を続けたいと思う看護師は多くありません。
ボーナスなどが支給される正社員ならともかく、派遣やパートで働いているだけなら、感染のリスクを負いながら働き続けなければいけない理由はないはずです。が、病院側が辞めさせてくれないんですね。
「感染するのが怖いので仕事辞めます!」なんて正直に言える看護師はそういないでしょう。逆に感染者のために働くのが看護師の仕事だろうが!などと正論を言われてしまえば、善良な看護師であれば反論はできなくなってしまいます。
転職先が決まるまで我慢できない!
看護師以外の方でも、労働時間の制限や慣れないテレワークなどでストレスをためている方、給料が減って困っている方が多数おり、転職を考えているという方も多くいます。
転職活動してるけど一向に再就職先が決まらない・・・。転職先が決まるまで我慢できないという方も中にはいるでしょう。以前から職場に不満を持っている人や人間関係で悩んでいる人、給料に不満があったけど、今回で決定的になった人もいると思います。
理想は転職先が決まってから退職することですが、現状では満足のいく転職先を見つけるのは難しいと思います。なので、転職歴の多い僕の経験からアドバイスしますと、
とりあえず失業手当を貰いながら再就職先を見つける
とりあえずバイトなどでもいいので、他の仕事をしながら転職活動をする
という方法があります。あくまで今すぐ退職したという方向けです。理想は今の仕事をつづけながら転職先を決めることですが、現実にはちょっと厳しい場合、先に退職を決めてからという選択肢もあることを視野に入れてみて下さい。
失業保険の場合は、年齢や勤続年数、退職6ヶ月前の給与額、辞め方(会社都合か自己都合か)により受給額に差が出てきます。大体、それまでの給料の6〜7割くらいの金額を受給できます。
例えば、退職前6ヶ月の平均給与額が25万円の場合(社会保障など差し引かれる前の金額)、1ヶ月で15万〜17万円くらい受給できる事になります。雇用保険に加入しているというのが当然の前提となりますが、詳しくはお近くのハローワークへ行って相談すると良いです。
退職した場合どれだけの失業保険をもらえるのか、年齢・勤続年数そして自己都合か会社都合かでもらえる金額が変わります。その際、退職したのが会社都合にあたるのか自己都合にあたるのかも確認してみて下さい。
通常は自己都合退職が多く、失業保険を受け取れるまで2ヶ月間の待機期間がありますが、退職を余儀なくされた、元々労働環境がおかしかった、残業時間が月平均○○時間あったなどという事情を話せば、会社都合退職となる可能性が出てきます。
会社都合退職の場合は、自己都合退職の時のように2ヶ月間の待機期間がなくすぐに失業手当をもらえますし、受給できる期間も自己都合退職に比べて長いです。転職先が見つかるまで待てないという方は退職してから決めるという選択もあることを考えてみて下さいね。