親が倒れたと言って即日退職できる?
法律上の規定は・・・?
法律上は、即日退職できるなんていう風に書かれてはいません。期間の定めのある雇用は期間満了時に、期間の定めのない雇用の場合は14日以上前に申し出ることによって、いつでも退職できるという風に書かれています。
但し、どんな時でもそうしなければならないわけではなく、やむを得ない理由があったり、業務を継続することが困難な事情があったり、会社の了承を得られた場合は即日退職することも可能です。
親が倒れた場合、やむを得ない事情の場合ということで会社が即日退職を認める場合が多いですし、その後無断欠勤を続けることで、事実上退職扱いになることもあります。
基本的には退職できる会社が多い
期間の定めのある雇用でもそうでない場合でも、やむを得ない理由や継続が困難な事情、あるいは会社の同意があれば即日退職は可能です。親が倒れて介護が必要となり、結果退職するという結論に至った場合は、上記の事由に該当するでしょうし、通常は会社の同意を得られます。
会社側も業務の引継ぎすらできないくらい急な状況にあるなら、無理して引き止めたりはしないはずです。そのため、事情をよく説明しすぐに退職しなければいけない理由を伝えれば良いです。何事もなければ、通常はすぐに退職できるはずです。
会社からすれば、出勤予定の従業員が突然来ないことになれば、残った人たちで業務を回すことになります。病欠で休むのと違い、欠員がでるわけですから代わりの従業員を探さなければいけなくなります。
ちょっと厳しい会社だと、すぐに退職しなければいけない証明を要求されることもあるでしょう。医者の診断書とか、自分以外に親の面倒を見れる身内がいないとかですね。
管理人の体験談
僕の経験上ですが、親の介護という理由ですんなり退職できた方は割といます。他にも親の逝去や、親の仕事がなくなった(リストラやクビ)、畑違いの部署に異動になったなど。
親の生活を取り巻く環境が激変し心身共に消耗し面倒を見なければいけなくなったためという理由で退職された方もいます。会社の方も無理に引き留める様子はなく、すんなり受け入れている様子でした。
退職したのは飲食店やコールセンターのスタッフの方で、一人くらいいなくても業務が回る職場でしたしね。
親が倒れたと嘘をついて退職したい
上述のように親が倒れたと言えば、通常は休ませてくれたりしますし、退職したいと言えば退職させてくれるのが大半です。が、ブラック企業に勤めていれば「親が倒れても構わず働け」という人もいるでしょう。
本人が倒れても働けと言いますから、親が倒れたところでそれでも働けと言うでしょう。それに、親が倒れたなんて嘘じゃねーの?と疑う人も当然います。厳しい会社なら病院の診断書など要求されることもあります。
嘘をつくときは自己責任で
大半の会社は退職させてくれるでしょうし、最低でも仕事は休ませてはもらえるはずです。ただ、そこから先、退職したいとなると担当者(上司)の判断次第になります。
話のわかる人ならすんなり退職できます。嘘だと知ってても知らぬふりして、やめさせてくれる会社もあります。ただ、ブラック会社だと証拠を要求されたり頭のおかしなことを言う人もいますので、必ずしもすんなりやめられる保証があるわけではありません。
深く追求されて言い返せなくなるようなら最初から親が倒れたという嘘はつかず、別の嘘を用意しておきましょう。
例えば・・・
⇒万一、うちの会社に就職すればいいじゃない?と言われたら、「給料が低いので無理です」「もっと高い給料じゃないといけないので」とかといって断ってください。
⇒もし引き止められたら、1日3時間労働、週4日で休めれば働けそうですなどと、やや無理な要望をすれば、通常は退職の方向に向かいます。
⇒具体的に辞めてからどうするの?と追及されれば、資格をとるため学校に通うとか、自社のHPを作るなどと言ってみるといいです。
勤めていた会社と競合しなければ、通常無理に引き留められることはないです。
上記はすべて僕の例です。基本的に会社はキレイな辞め方を望みます。やむを得ない、反論しようにもできない、無理に証明しろと言うほどでもないような事情なら、すんなり退職できますし、実際僕もできました。