アルバイトを辞める時、LINEで「今日で辞めます」と伝えるのは基本NGです。バイトに限った話ではなく、正社員や契約社員・派遣やパートであっても、退職するなどの重要な事柄は直接会って話をするのがマナーです。
ライングループで、辞める際の挨拶をしたけど既読無視されたなんて経験をした人もいると思いますが、LINはあくまでも仕事を辞める話をするためのアポをとる手段と考えて下さい。
バイト辞めるのにメールや電話は?
メールだけで辞める、電話だけで辞めるというのも、やはりNGです。直接会って伝えましょう。また、即日辞めるのも基本的にダメです。少なくても2週間前に通知することが必要です。
できれば一ヶ月前くらい前に言うのが理想です。ちょっと言いづらいなとか思って、ずっと黙っていて直前になって伝えると怒られることになります。残りのシフト期間が気まずい感じになりますし、最悪の場合、給料にも影響を与えることがあります。
無断欠勤してそのまま辞めるとか、即日体調不良を言い訳にして辞めるとか、店長がいない間に置き手紙を残して辞めるとかもダメです。
バイトを辞める時の流れ
バイトに限った話ではないですが、退職するときの基本的に流れを解説します。まず、辞めると決めたなら、できるだけ早く伝えましょすう。特に何ヶ月前からという決まりはありませんが、3ヶ月〜1ヶ月前くらいに伝えると良いです。
法律上は期限の定めのない雇用の場合、二週間前に口頭で通知すれば退職できることが書かれていますが、余裕があればもっと早く報告するのが良いです。
バイト1人が抜けて新しい人材を探すのに時間や労力がかかるからです。また、前もって報告することで具体的な退職の時期はいつになるのか、手続き書類や有給はどう消化するのかなど話し合える余裕も生まれます。
最終日は菓子折でも買ってプレゼントすると良いです。あまり気を遣う必要はありませんが、お世話になった先輩にお礼のメッセージカードを残したりする人もいます。
個人的におすすめなのは、多くの人が食べられるようなお菓子でも買っておくのが良いです。そんな高価なものでなくても大丈夫です。
バイトを辞める理由
高校生、大学生なら学業に専念するというのを理由に辞めるのが多いですね。もともと学年末までとか、卒業までとか期間を決めておいて、その契約期間内で辞めるという前提で働いている人が多いです。
フリーターや主婦の方なら就職するとか家庭内の事情で、夫の仕事の都合上で辞める方が多いです。
仕事が合わない場合
仕事には当然、向き不向きというものがあります。この仕事合わないかもと感じ、辞めたくなったら、正直にその旨を伝えても良いかと思います。経験上、合う仕事合わない仕事というのは確かにあります。
僕も直接言われたことがあります。仕事そのものが自分に合っていたとしても職場の人間や雰囲気に合わない場合もあります。僕の場合、体がそこそこ大きく力もある方だったので力仕事に向ている自覚はあるのですが、物流系で働く人間ってクソみたいな人が多すぎて職場の雰囲気に馴染めなかったです。
特に理由ない場合
特に理由もなくバイト辞めたいと思うときはあるでしょう。生活がかかっているならともかく、それほどお金にも困っておらず一時的に収入が途絶えても問題ない場合や少しの間だけなら大丈夫という方もいると思います。
そんな状況ならサクッと辞めてもいいですが、正直に「特に理由はありませんが、今月末で辞めさせてもらいます」などと言うと、ほぼ100%通りません。
法律上は2週間前に退職の意思を通知すれば良いことになっていますが(期限の定めのない雇用の場合)、きちんとした理由がないと、まずすんなり退職させてくれないです。
自分の胸に手を当てて本当に辞めたい理由を探してみて下さい。それでもどうしても理由が見つからない場合は、ある程度の嘘をついて辞めるのもありだと思います。
学業に専念したい、大学の単位がやばいので、親の介護で、夫の仕事の都合でなど何でもいいです。ちなみに就職したい、転職したいというのも立派な退職理由の1つです。
雇用が不安定な非正規雇用のバイトより正社員の方が給料も待遇も違いますし、福利厚生もありますからね。安定を求めて就職したいというのはまっとうな退職理由です。
転職の場合も同様。今よりもいい環境を求めて転職したいと思うのは自然な発想です。特に派遣社員や契約社員、準社員なんかの場合、正社員登用されるところへ転職しますということで退職する方もいます。
人間関係が嫌になった場合
職場の人間関係が嫌になることは誰でもあります。社会人の永遠のテーマですね。そもそも人間関係の良い職場なんて、そうそうありません。
みんなある程度のストレスを抱えながら働いています。職場内に明らかにおかしな人がいる場合、パワハラ・セクハラ・モラハラをするような人がいる場合は、それを理由に辞めると正直に伝えるのもありです。
精神的に追い込まれるまで我慢する必要はありません。正直に理由を話すを事で環境を改善してくれることもあるでしょう。
部署異動させてくれたり、席をずらしてくれたり、一緒の時間にならないよう配慮してくれたりすることもあります。もちろん解決しないことも多々あります。
トラブルの原因となっている人というのが何らかの役職についている場合が多いので、異動や配置転換などが困難な場合が多いからです。そして結局は、相手が辞めるか自分が辞めるかの二択に迫られる状況の方が多いです。
嘘の理由を言って辞めるのはあり?
本当の理由を言っても、しつこく引き止められたり、明らかに辞めさせてくれそうにない場合や、職場の環境がクソ過ぎる場合は嘘を言って辞めるのもありです。
学生の場合:学校の成績が落ちて勉強に専念したい
主婦の場合:家庭の事情、夫の仕事の都合、親の介護、子供の面倒
フリーターの場合:就職したい、転職したい、他にやりたいこと見つかったから
副業として働いている場合:本業が忙しくなったから
などです。職場によってはちゃんとした理由じゃないと退職は認めないなどと言っていることもあります。ただ、そういう職場に限ってパワハラだとかセクハラ・モラハラが横行してるので、結局は人手不足に陥るのが嫌だからもっともらしいことを言っているだけのことが多いです。
バイト辞める時のタイミング
前述したとおり、ラインやメールでいきなり退職したい、と言うのは良くないです。まずは「シフトのことで相談があるのですが・・・」などと持ち掛けましょう。
何日前に言えばいいのか、いつまでにという明確なルールがあるわけではありませんが、会社によって規則に定められていることがあります。退社する場合は、3ヶ月前までに申し出ることなどと記載されているはずです。
6ヶ月前だとかにしている会社もあるようですが、3ヶ月前でも早いと言われることがあるのに6ヶ月前に退職を申し出るのはなかなかできないですよね。
僕の体験でも6ヶ月前に退職する申し出をしたことがありますが、上の方に全然伝わっていませんでした。時期が早いと判断されたのだと思います。もっと後からでも全然間に合います。
3ヶ月前くらいに申し出ても「まだ3ヶ月あるしね」と言われたことがあるので全然大丈夫です。3ヶ月でも十分な時期なのです。僕の場合、その職場では管理職でしたが管理職であっても業務の引継ぎや代わりの人材を確保するには3ヶ月で充分な期間だということです。
ましてやバイトなら1ヶ月前に言えば十分です。2週間前だとギリギリというところでしょうかね。それ以降に辞めたいと伝えると、ちょっと待ってくれよと言われると思います。
lineやメールの例文
「今後のシフトについて相談があるのですが、業務がすいているときでいいのでお時間いただけないでしょうか」
「来月の勤務について相談したいことがあります。次回出勤したときにお時間いただけますか?」
みたいな感じの文章でアポイントを取っておいて、実際に出勤したときに退職の相談をするという流れにした方が良いです。
バイト辞める時の言い方
バイトを辞める言い方というか、切り出し方というのはあらかじめ考えておいた方がいいです。辞める理由についてもはっきりと伝えましょう。
伝え方よっては深く追求されてしまい、退職を認められなかったり、はぐらかされたり、なかったことにされるという職場もありますので注意が必要です。
ただ、そんなに難しく考えることはなく「○○なので、△月□日を最終日として辞めさせてもらいます」などと伝えればよいです。「退職を考えている」とか「退職したいと思っている」という言い方だと良くないです。
「ちょっと考え直してくれないか」と引き止められる原因にもなります。退職を「考えている」「したいと思っている」という言い方ではなく「退職します」とハッキリ伝えるのが良いです。
退職代行に丸投げしても良い
最終的には退職代行に依頼するという選択肢があります。退職する意思を伝える際のストレスを考えると依頼するメリットはとても大きいです。
嘘の理由を言おうと思っても上手く嘘をつけない方
仕事辞めたいと言っても説得されて辞められそうにない方
辞められる雰囲気じゃない場合
などにオススメです。僕もなんとか退職すると伝えたものの残りのシフト期間が気まずくなった思い出があります。資格試験の勉強に専念したいと伝えたのですが、かなりグチグチ言われましたね。
生活がかかっていたので週6勤務で、毎日9時〜20時近くまで働き、昼休憩は18時からという労働環境でした。自由に休みも取れないし、本来18時までのシフトでしたが18時で仕事が終わった記憶はありません。
僕だけ昼休憩が入れず遅番のスタッフが出勤してくる18時にやっと昼飯を食べられる環境・・・。そして店長のパワハラ・モラハラ。日々店内に怒号が飛び交い、わがままし放題、やりたい放題の店長でした。
いいように使われて、僕にべったり依存していた職場だったので、辞められると困るのでしょうね。退職すると伝えたら当たりがきつくなり、嫌みもネチネチ言われて本当に嫌でした。
結局のところ、何事もなく無事に辞められるかどうかというのは、その職場にいる責任者がモラルや人としてのマナーを守ってくれるかどうかにかかっています。
責任者の性格や気分次第でごちゃごちゃ言われたり、退職日が引き伸ばされたり、そもそも退職させてくれなかったりします。こういったストレスを考えると退職代行に依頼するのは大きなメリットがあります。
その日からスパっと辞められます。もう二度と会社に行きたくない、嫌な上司の顔を見たくない、思い出すだけで気持ちが悪くなるほど精神的にきてるのなら、退職代行は大きな味方です。
退職後の離職票発行だとか、有給消化して退職したいなんて交渉も代わりにしてもらえます。職場にある私物は郵送で返してもらえばいいし、会社に返すものも郵送で送ればいいだけです。
場合によっては弁護士に依頼した方がいいケースも
退職代行は弁護士事務所でもやっています。代行だけなら他の代行業者とあまり変わらない費用でやってくれる事務所もあります。訴訟沙汰になった場合は別途費用がかかる場合が多いですね。
会社側としても、弁護士から連絡が来たということで、警戒心を持ちますので効果的です。突然の退職だから給料は少し減るからとか、損害賠償するとか言われても、きちんと対応してくれますので安心です。
無断欠勤してそのまま辞めるはあり?
ちなみに無断欠勤してそのまま辞めるという方法もあります。ちょっと後味が悪いかもしれませんが、職場に対して怒りや嫌な思いを抱いているなら、いいかもしれません。
無断欠勤したことで損害賠償請求されるのではと考える人もいますが、確かに可能性は0ではありませんが、そのようなことになるのは限りなく低いです。訴訟沙汰にするにはお金も時間もかかるので、よっぽどの事がない限り訴えられることはないですが、自己責任でお願いします。